【生後0ヵ月】自然分娩希望からの吸引分娩での出産 | 40代からの出産・育児記録0日目

妊娠がわかってから夢に見た出産の日。40歳で結婚し、まさか子供を授かれるとは思っていなかったのでほんとうに嬉しかった。どんどん大きくなっていくお腹を見て楽しみ半分、不安半分の40週。ほんとうに自分にも子供ができるの?なんか現実味がなく不思議な気持ちで過ごした。

AM10:15 破水

出産予定日(妊娠40週)を1日過ぎた朝。お腹の下の方に違和感が。「もしかしてこれが破水?!」と思いトイレに行ったけど何も出てなくて変化なし。朝ごはんを準備しようとしたら、また「あれ?さっきの違和感が…」となりトイレに行くと、少しオリモノのようなものが出てた。「これは破水かも!」と思い病院に電話。

主治医の先生から「すぐ病院に来てください。」との事だったので、夫の運転で急いで病院へ。

11:00 病院到着

病院に着いて診てもらうと、やはり破水してたようで、分娩予備室へ。入院グッズは持って行ってたけど、院で用意されてた服に着替える。

病院到着間近の様子
病院到着間近の様子

11:15 子宮口5~6cm

診てもらうと、すでに子宮口が5~6cm開いているとのことに少し驚く。自然分娩を希望していてどんな痛さなのか不安でいっぱいだったけど、この時は痛みはそんなになくて「こんな感じならけっこう大丈夫かも?!」と思った。

心音計 - 時々計測できなくなる
心音計 – 時々計測できなくなる

12:30 子宮口7cm 陣痛くるがまだ我慢できる痛さ

子宮口が7cmに。陣痛が3分間隔できているがまだ我慢できる痛さ。そばにいてくれた夫とも会話をしながら過ごす。

子宮口7cm - ちょっと痛くなってきた
子宮口7cm – ちょっと痛くなってきた

14:05 子宮口8cm 陣痛が2分間隔に

子宮口が8cm開いているとのこと。陣痛は2分間隔に。だんだんと痛みが増してきたような気がした。これまで至って順調にきたが、ここへきて「赤ちゃんが横を向いているかもしれない」と言われ、バランスボールに上半身を乗せて四つん這いになり、陣痛がくるとお尻をふる事を指示される。これがけっこうきつかった…陣痛がくると自分なりの体勢で痛みを和らげたかったのに、この体勢で耐えるのが辛かった。

バランス陣痛がくるとボールに乗ってお尻を揺らす
バランス陣痛がくるとボールに乗ってお尻を揺らす

15:00 子宮口は8cmのまま変わらず

子宮口が8cmからなかなか広がらない。陣痛がくると痛みが激しく、お尻を手で押すと少し和らぐ感じだったので、夫にお尻を押してもらう。押してもらうと痛みが和らぐが話せないくらい痛くなってきた。バランスボールをやめて、横向きで寝るように指示される。

ここからの3時間が一番辛かった。陣痛も2分間隔で子宮口は8cmから進まず、いつ産めるのかわからないまま陣痛に耐える事が果てしなく感じた。

横向きでひたすら陣痛に耐える
横向きでひたすら陣痛に耐える

18:00 分娩室へ

少し破水もしてるし、このまま子宮口が10cmになるまで待つより分娩した方がよいという先生の判断のもと分娩室へ。分娩台に乗り、足を開いた状態で引き続き陣痛に耐える。

陣痛がくるとイキむを3,4回繰り返すが変化なし。後で知ったことだけど、どうも赤ちゃんの首にへその緒が巻きついてて出るに出れない状態だったみたい。破水したせいで子宮の中が狭くなったのも原因の一つらしかった。でもこれってもっと前からわからなかったのかな?けっこう前から「心音が乱れていて呼吸が苦しそう」って言ってましたよね?エコーとかで診れないのかな?と後から色々疑問が沸いてきましたが…

いよいよ分娩台へ
いよいよ分娩台へ


赤ちゃんの首がへその緒で絞まり
出ようとすればするほど絞まる状態で、これ以上時間が経つと赤ちゃんが呼吸ができなくて危険な状態だったようで、先生に「これから私も引っ張ってお手伝いするので一緒に頑張りましょう!」と声をかけられる。

私はそれを知る由もなく、「一緒に引っ張る?ってどういうこと?」と思っていると、なにやらトイレが詰まった時に使うスッポンのような器具の準備が始まる。(※夫が見ていた)

それは「吸引分娩」というもので、赤ちゃんの頭にスッポンのようなものを吸い付けて、先生の人力で強引に引っ張るという方法。吸引分娩によって赤ちゃんの頭は変形しかわいそうな姿になるが、命優先!という帝王切開の一歩手前の手法みたい。

18:29 出産

吸引分娩で、2回ほどイキむ→先生が引っ張るを繰り返してようやく赤ちゃんが出てきてくれました!しかし赤ちゃんの顔は赤黒く、ぐったりした状態。数秒後に2回ほど産声を聞きましたがその後静寂な時間が流れた。私はやっと産まれたという安堵の気持ちと感動で放心状態に。

いよいよ出産!
いよいよ出産!

後で夫に聞いたところ、出産直後に2回産声をあげたきりぐったりとした赤ちゃんはすぐ横のベットに寝かされてたそう。泣くどころか手足も全く動かず、唯一胸のあたりが上下しているのがわかったとのこと。やはり、へその緒が首に巻きついていたせいで呼吸ができなかったみたいで、かなり危険な状態だったみたい。

産まれたけどぐったりして動かない
産まれたけどぐったりして動かない

結局、カンガルーケア(産まれてすぐにお母さんの胸元で抱っこすること)もできず、ほとんど赤ちゃんを見れなかった。赤ちゃんはそのまま呼吸器に移されたようで、夫はそちらに。

(ここからは夫からの報告)

妻の容体には問題ないと聞いた後に、呼吸器へ連れていかれる息子を追いかけて新生児室へ。しかし新型コロナウィルスのため、防護服にマスクで立ち会い出産は許可されていたが、直接抱くことは許可されていなかったので、ガラス越しに様子をうかがう。

息子の表情は変わらず泣くこともなく、手も足も動いていない。苦しそうに早いテンポで胸が上下していてなんとか呼吸しようとがんばっているのはわかった。

呼吸器で治療を受ける我が子
呼吸器で治療を受ける我が子

呼吸器は酸素濃度を調整できる器具らしく、息子が安定して呼吸ができるかどうか酸素濃度を調整しながら様子をみているとのこと。1時間ほどずっと見守るが息子の様子は一向に変わらず。すると、助産師さんが来て「もし呼吸が安定しない場合は、別の病院の集中治療室に搬送することになるかもしれません」と告げられる。

妊娠がわかった時から今日まで、定期健診では全く異常がなく順調だっただけに、今この現実を受け止めることができず、放心状態になっていた。でも、がんばってくれた妻。息子も生きようと一生懸命呼吸しようとしている姿を見て、「絶対に大丈夫!!」と信じ見守り続けた。

その後、妻が分娩室から戻ってきたと報告を受け一旦妻の元へ。

疲れた様子の妻でしたが、私の顔を見ると笑顔を見せて安心した様子でした。吸引分娩のせいで、子宮口が裂けてしまい縫う手術をしていたとのこと。痛そうー…と思いましたが、出産の喜びと安堵で裂けた痛みや縫う痛みはほとんどなかったとのことw

出産後の妻
出産後の妻

そう嬉しそうに話す妻を見て、息子の状態を話すか一瞬悩みましたが、正直に現状を伝えました。一瞬不安そうな表情になりましたが、「絶対大丈夫!」と言いました。

息子の様子を見に行って、また妻の元に戻るを幾度となく繰り返し、気づけば0時を回っていました。とりあえず今日は別の病院への搬送はせずこのまま様子を見るとのことで、少し安心しました。少し安心した気持ちでまた息子の様子を見に行くと、吸引分娩のせいで伸びた頭を見てかわいそうな気持ちになりました。

吸引分娩で伸びてしまった頭
吸引分娩で伸びてしまった頭

助産師さん曰く、「個人差はありますが、早い子で1ヶ月、遅くても1年ほどで元に戻ります。」とのこと。え?!遅くて1年も戻らないの?!と思いましたが、早く戻してあげたいと願うしかなく、愛おしくなりました。

結果、息子は丸3日間、呼吸器の中で過ごすことに。「突発性多呼吸症」と診断されましたが、その後は容体も安定し5日目には同じ新生児室の赤ちゃんの中で一番大声で泣いてミルクを欲しがるようになりました。

初めての出産で、わからないことだらけの中、予期せぬ事態がいつくか起こって驚いたけど、産まれてきてくれたことに感謝の気持ちでいっぱい。これから成長していく姿をずっとそばで見れると思うと、この出産も思い出の一つになるのかなと思う。

(※令和2年11月18日追記)

4ヵ月健診を終えて

吸引分娩で伸びてしまった頭。生後3ヵ月くらいまでは完全に元には戻っていない感じでずっと気になってた。けど先日4ヵ月健診が終わった頃に、そんなに気にならなくなってきた。やっぱり徐々に元に戻るんだ!と一安心。今はとてもわんぱくで元気にすくすく成長してる我が子に「ほんとうによくがんばったね。ありがとう。」と思う。

生後4ヵ月のおとちゃん
生後4ヵ月のおとちゃん

 

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