【プレ花嫁さん必見!】あこがれのウェディングドレスでの挙式!でもそのほとんどが、「教会」ではなく「チャペル」

結婚式の挙式と言えば、神聖なる教会で憧れの純白のウェディングドレスを着て、バージンロードを歩き、神の前で二人の永遠の愛を誓うといった、いわゆる「教会式キリスト教式)」をイメージする人が多いのではないでしょうか?

しかし、日本で行われているほとんどの挙式会場は「教会」ではなく「チャペル」だとご存じだったでしょうか?

学生の頃に英語の授業で習った「教会」には、「Church(チャーチ)」と「Chapel(チャペル)」の2つの単語があったと思いますが、当時は国によって言い方が違うのだろう… ぐらいの認識だったかと思います。

でも「教会式」と「チャペル式」では、挙式スタイルや決まり事などに違いがあります。さらに教会式には、「カトリック」と「プロテスタント」といった宗派の違いによって、挙式を挙げる条件があったりするんです。

つまり、一般的に日本で行われているいわゆる教会式には次の3つのスタイルがあります。

・カトリック教会式

・プロテスタント教会式

・チャペル式(※プロテスタント寄り。現在、ほとんどの形式がこれ)

特に無宗教派の人は、これらの違いについてあまり意識していないようですが、実はそれぞれの形式によってできることできないことがあったり、メリットデメリットもあります。

そこで今回は、「教会式」と「チャペル式」の違い、「教会式」の中でも「カトリック」と「プロテスタント」の違いのお話です。

また、主に無宗教派のカップルに向けたお話になります。もし新郎新婦のいずれかがカトリック系の信者であれば、正式なカトリック教会で挙式をすることをオススメいたします。

いずれにしてもこれらの違いを知っておくことで、挙式の中でやっていい演出やできないことがわかり、お2人の理想の挙式スタイルを叶えるためにとても役に立つものになると思います。

日本で広く行われている教会式とは?

まずは、「教会式(カトリック、プロテスタント)」「チャペル式」すべてに共通した広義の意味での「教会式」について説明します。

一般的に「教会式」とは別名「キリスト教式」とも言われ、キリスト教のしきたりにのっとって、神に結婚を誓う挙式スタイルのことを指します。

また、教会という神聖な場で行うことで、聖歌隊やオルガン演奏などの演出もあり、厳かな雰囲気で執り行われるのも特徴です。

結婚式と言えば、純白のウェディングドレスを着た新婦がバージンロードを歩く姿を思い浮かべるほど、日本では最も馴染みのある挙式スタイルで、実際結婚式を行ったカップルの52.2%が教会式を選んでいます。(「ゼクシィ 結婚トレンド調査2019」調べ)

また、教会式の式次第は、宗派や教会とチャペルの違いに関係なく、ほぼ同じような形式で進行します。

一般的な教会式の式次第

新郎入場

列席者は一同起立し、新郎が入場。新郎は祭壇の前に立ち新婦入場を待つ。

新婦入場

新婦が父親または親族と入場。新婦父より新婦の手を新郎が受け取り、新郎新婦が祭壇を上がる

賛美歌斉唱

全員起立のまま、列席者一同で賛美歌斉唱

聖書朗読

牧師(カトリックの場合は「神父」)が聖書内の結婚に対する教えを朗読し、神に祈りを捧げる

誓約

牧師(カトリックの場合は「神父」)が新郎新婦に結婚の誓いを問いかけ、それぞれがその問いかけに答える形で結婚を誓約する

指輪交換

結婚の誓約の証として指輪を交換。まずは新郎から新婦へ、続いて新婦から新郎へと交換。

結婚宣言

牧師(カトリックの場合は「神父」)が神と列席者全員の前で、新郎新婦が夫婦になったことを宣言。

結婚証明書に署名

新郎新婦の順に署名し、最後に牧師(カトリックの場合は「神父」)または証人も署名

結婚成立の報告

牧師(カトリックの場合は「神父」)が新郎新婦の結婚が成立したことを列席者へ報告、閉式を伝える

新郎新婦退場

新郎新婦が腕を組んでバージンロードを退場。その後、牧師も退場して、挙式は閉式

挙式後

フラワーシャワーなどの演出でゲストから祝福をうける

このように教会式の式次第は、ほとんどの人にとって馴染みがあり、理解できるものではないでしょうか。

では、スタイルにほぼ違いがない「教会」と「チャペル」は何が違うの?について解説します。

教会とチャペルの違いって何?

先に、教会とチャペルの違いを解説する前に、ここでは「日本での結婚式の挙式を行う場所(施設)としての教会またはチャペル」を前提に説明しています。

その理由は、世界的および歴史的にそもそも「教会」とは、建築物としての「教会」もあれば、団体や集まりそのものを指す意味での「教会」もあります。

さらにキリスト教だけが「教会」と名乗るわけでもありませんので、それらすべてを説明するとなると膨大な説明量が必要になり、またその意味や解釈も国ごとに様々ですし、当然日本の結婚式で使われる「教会」と「チャペル」の意味も他国では違うからです。

ホントの教会とは?

これらの前提をもとに、「教会」を説明すると、

教会とは、信者が集まって礼拝を行うために作られた宗教施設のことを指し、各宗教団体がその施設を所有しています。

これらの教会では、定期的に礼拝のためのミサや各種儀式が行われており、信者や一般の人が原則いつでも礼拝に訪れることができます。

つまりは、本来結婚式のために建てられたものではないため、挙式を行えるところとそうでないところがあります。

また、挙式を行える教会でも、信者や一般の人々が礼拝や各種儀式のために使うことが優先されるために、挙式ができない日程や時間帯もあります。

こういった教会を、以下「ホントの教会」として説明します。

カトリックとプロテスタントの違い

キリスト教には様々な宗派がありますが、日本の結婚式で関係してくる宗派は主にカトリックプロテスタントです。先にも触れましたが、挙式の流れなど根本的なところは同じですが、細かいところで異なる点があるので知っておくべきです。

カトリックは、11世紀ごろに起きたキリスト教の東西分裂によって生まれた教派で、ローマ・カトリックとも言われます。

カトリック教会で結婚式を挙げるカップルは、どちらか一方もしくは両方が信者である必要があります。

カトリック教会では基本的に新郎新婦のいずれか、または両方が信者であることが式を挙げる条件です。信者でないカップルがカトリック教会で挙式を挙げることは可能ですが、次のような条件があります。

初婚であること(※配偶者が死別の場合など特別な場合を除く)
独身であること
キリスト教信者であること。信者でない場合は、数回の婚姻に関する講座や勉強会や礼拝に出席すること。

一方、プロテスタントは、16世紀ごろに起きた宗教改革がきっかけで生まれた宗派です。

皆さんが馴染み深い結婚式場の教会(チャペル)は、プロテスタントスタイルで挙式が執り行われていると言えます。

プロテスタント教会では、原則誰でも挙式を挙げることができますが、こちらも結婚式のために建てられたものではありませんので、そもそも挙式を受け付けていない教会がほとんどです。

どうしても近くのプロテスタント教会で挙式を挙げたい場合は、そちらの教会に個別に問い合わせをする必要があります。

また、見た目や言い方などでカトリックプロテスタントの違いをまとめると次のようになります。

カトリック プロテスタント
司式者 神父 牧師
祭壇の十字架 キリスト像が掲げてある キリスト像がなく十字架のみ
バージンロード 赤色または緑色 白色
挙式の条件 ・初婚であること
・独身であること
・新郎新婦のいずれかがカトリック信者であること
・信者でない場合は、結婚講座を受けたり礼拝への参加が必要
・原則誰でも行える

ホントの教会で挙式を行うメリットデメリット

また、このようなホントの教会で挙式を行うと、無宗教の人にとってはイメージしていた教会式と違う場合があるので注意が必要です。

信者でないカップルが教会で挙式を行う場合は条件がある。
結婚披露宴を行う会場とは無関係のため、挙式と披露宴で別々の契約や打ち合わせが必要となる。
結婚式用に作られた建物ではないので、施設内の設備やサービスは期待できない。
スタッフの対応も結婚式専門スタッフではないので不満が残る場合がある。
希望の日程や時間帯に挙式ができない場合がある。

それでもホントの教会で挙式を行いたいカップルにとっては、次のようなメリットもあります。

歴史を感じる神聖な雰囲気を体感でき、荘厳な空間で誓いを立てることができる。
部分的な改装はあっても建造物そのものが将来的に消滅する可能性は低く、二人にとっての思い出の場所として恒久的に残り続ける。
結婚式場にあるチャペルは通常自分たちの結婚式以外は立ち入りできないが、教会は原則いつでも入れるので、思い出を好きな時に肌で感じることができる。

ホントの教会で挙式を行う場合の注意点

ホントの教会では、上記のように宗派が違う人に対して一定の条件下でのみ挙式を認めるか、場合によっては他宗派・他宗教の人は断るケースが多いです。

例えば事前にキリスト教式の指導を受けたり、その教会に属する宗派の方からの紹介であったりなど、その教会によって様々です。

また信者ではなく、結婚の講座を受ける必要がある場合、1年以上前から通わなければいけないところもありますので、結婚式の直前で予約しても断られる場合があります。

このように、希望の挙式日や時間帯に行えない場合もありますので、町にあるホントの教会で結婚式を挙げようと思っている方は、挙式希望日からかなり余裕を持った時期に、必ず事前に教会へ足を運び、話を伺うようにしましょう。

無宗教派の人向けのチャペルとは?

対して日本の結婚式で使われているチャペルとは、「ブライダルチャペル(※または、「ウェディングチャペル」)」とも言い、結婚式のために作られた施設のことを指し、日本で教会式として行われている挙式のほとんどが実はチャペルとなります。

このチャペルは、ホテルやゲストハウス型のような結婚式専門施設に併設されていることが多く、そこでは挙式のみが行われ、信者や一般の人が礼拝する役割は持っていません。

また、その所有はホテルや結婚式場運営会社であり、そもそも宗教施設ではないため、常駐している牧師もおらず、挙式日にブライダル宣教団などから派遣されたり、中にはアルバイトで雇われた信者ではない一般の外国人の場合もあります。

要するに、日本で言うチャペル(ブライダルチャペル)とは、教会を模した挙式専門の施設と言えます。

教会を模した施設ということで、残念ながら歴史的な意味や信仰深い建物ではありませんが、このチャペルでの挙式が正式な教会式だと思って、昨今ほとんどのカップルが挙式を行っているのが実状です。

ただ信仰心があれば、神様に祈りや誓いを立てるのに本来場所は関係ないはずですから、そこがホントの教会であろうとチャペルであろうと、あるいは公園であろうとどこでも良いとも言えます。

そのような考えでチャペルを見れば、「ホントの教会で挙式を挙げているような雰囲気を味わえる施設」と思えば、いろいろとメリットも出てきます。

宗派やしきたりに関係なく誰でも挙式を行うことができますので、あこがれのウェディングドレスを着ることができるのはもちろん、そのスタイルにも決まりがないので、和装やカラードレスを着たりもできます。

また式次第にも決まりがないので、自分たちの自由に演出を組み込むこともできます。

チャペルの特徴をまとめると、

宗教やしきたりに関係なく、誰でも挙式を行うことができる。
結婚式の挙式のためにつくられた教会を模した施設。
日本での教会式のほとんどが、チャペルで行われている。
挙式のために作られているため、テーマ性のある現代風のものや、宗教色が弱いスタイリッシュな雰囲気の施設などがあり、設備や音響などの設備も充実している。

・窓が十字架の形になって、そこから日が差すモダンなチャペル。

・全面ガラス張りで、緑やガーデンが見えるアットホームな雰囲気のチャペル。

・和装にも合う、和モダンな雰囲気のチャペル。

・海が一望できるリゾート感のあるチャペル。

・高層階で夜景が一望できる解放感いっぱいのチャペル。

宗派やしきたりに決まりがないので、自由な演出が可能。和装での挙式も可能。

以上、教会の中のカトリックとプロテスタントの違い、教会とチャペルの違いは理解できたでしょうか?

これらの違いを知り、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、お2人にとっての教会式はどこで行うのがよいのかが見えてきたのではないでしょうか。

教会とチャペルの見分け方

最後に、教会とチャペルの見分け方について紹介します。

お2人だけのオリジナルの演出を挙式中に入れたくて、自由な演出が可能なチャペルを選んだにも関わらず、自由な演出はお断りといった式場も中にはあります。

また、雰囲気は教会だけど和装で行いたいなどの要望も聞き入れてもらえない式場も稀にあります。

このように、自由な演出ができるはずのチャペルだと思っていたのに、それが出来ない理由としては主に2つの理由があります。

1.その施設内の設備や物理的問題でその演出ができない場合

披露宴会場に併設されているチャペルでは、絶対にコレ!といった決まりは本来ないはずなので、お2人が考えた自由な演出を入れることができますが、あまりに極端な演出は物理的問題で断られる場合があります。

・飲食物を持ち込んで参列者と乾杯などして大騒ぎするなど。

・激しい量のクラッカーや花火などをチャペル内で打ち上げるなど屋内に向いていない演出。

・その他、準備や後片付けに時間がかかるような演出で、次にそこで挙式を挙げる別のカップルに迷惑がかかるもの。

宗派や決まった式次第に従う必要はないとは言え、本来教会式は厳かな雰囲気で行うものと想定した施設です。

そこで、常識を超えた演出によって、施設内を汚したり、準備や片付けに時間がかかるもの、それによって前後の別のカップルに迷惑がかかるものは、当然式場側から断られることがあります。

2.チャペルではなく正式な教会だった場合

結婚式専門施設の建物の最上階にあったのでチャペルだと思っていたら、教会だと言われ、決められた式次第に沿って進行しなければいけないと言われるケースも稀にあります。

式場に併設されているチャペルの中には、堂々と「~~教会」と名乗っている式場もあります。中には「~~大聖堂(※本来、大聖堂と名乗れるのは特別な施設だけのはずが…)」と名乗っているチャペルもあります。

おそらくそのような式場は、「ほんとはチャペルだが、今後由緒ある教会にしていきたい」という希望が込められているのだと思います。

このように、教会かチャペルかはっきりしない場合の簡単な見分け方をご紹介します。

それは、

結婚式が終わった後でも、いつでも礼拝に行けるかどうか
を式場側に聞いてみると良いでしょう。
ホントの教会であれば、お2人の挙式日以外でも特別な儀式などがない日であれば、いつでも訪れることができるはずです。(※神社などで行う神前式の場合は、後日何年経ってもいつでも参拝に訪れることができますよね。)もしそれができないのであれば、それは間違いなく挙式のために作られた「ブライダルチャペル」です。
それを確認した上で、和装でもできるか?、オリジナルの演出を入れることができるか?を事前に確認しておくとスムーズかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、日本の結婚式の挙式で最も選ばれている「教会式」について解説しました。

要点をまとめると…

日本で最も選ばれている挙式は「教会式」
「教会」とは、本来信者の礼拝のための施設であり、挙式のために作られたものではない
教会には、主にカトリックとプロテスタントといった宗派があり、無宗教派の人はプロテスタント系の挙式が向いている
教会で挙式を挙げるには、条件があったり個別に問い合わせが必要
日本で言うチャペルとは、教会を模した建物で、挙式のために作られたものが多い
チャペルで挙げる挙式は宗派やしきたりに決まりがないので、自由な演出を組み入れてもOK
教会とチャペルを見分けるには、挙式日以外でも訪ねることができるかどうか

この記事を参考に、自分達は教会式で結婚式を挙げることに向いているかどうか、またホントの教会で挙げたいのか、チャペルで2人だけのオリジナルの演出を入れたいなどの判断ができると良いでしょう。

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