「結婚式」とは、結婚したお二人がおそらく最初に購入する大きなお買い物。
にもかかわらず、軽い気持ちのデート感覚で参加したブライダルフェアでいきなり見積もりを提示され、その場で契約を迫られて戸惑ってしまった。
また、よくわからないまま本予約したら、後からどんどん追加の料金が発生し、最終的には初回見積もりよりかなり高くなってしまった。
さらに式場にかかる費用以外にもいろいろとお金がかかり、完全に予算オーバーとなり新婚旅行を断念した。
などといったケースは、結婚式を挙げた先輩カップルの多くが経験していることで、実はこれ結婚式場の契約時に起こる「結婚式あるある」なんです。
「結婚式」とは、結婚したお二人がおそらく最初に購入する大きなお買い物ではないでしょうか? もしかしたら、今までの人生で最も高い支払いになるという人もいると思います。 にもかかわらず、軽い気持ちのデート感覚で参加したブライダルフェ[…]
まずは結婚式で最低限必要な16項目に漏れがないをチェックしよう!
見落としがちな費用を説明する前に、まずは結婚式場サイドから提示される見積もり内容について、基本的な項目について知っておく必要があります。
次の一覧は、一般的に初回見積もりで提示される必要最低限の項目です。「これさえあれば、必要最低限の結婚式はできますよ~」という見積もりですね。
とはいえ、実際には必要な項目がかなり抜けていたり、最低限すぎてグレードアップせざるを得ない項目がたくさん隠れているのが現状です。
要注意!式場側から提示される抜け項目だらけの初回見積もり
※未記載・・・初回見積もりには記載すらされていない可能性がある項目
※隠れ項目あり・・・知っておかないと後で費用が増加する可能性がある隠れた必要項目
※グレードあり・・・グレードによって料金が変わる項目
※追加オプション・・・追加オプションによって料金が増える項目
A.サービス料がかかる項目 | ||
1.会場費 |
挙式料 | |
会場使用料 | ||
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
2.料理 | 料理 | ※グレードあり ※追加オプション |
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
3.ドリンク |
フリードリンク | ※グレードあり |
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
4.ケーキ・デザート | ウェディングケーキ | ※グレードあり |
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
5.サービス料 | 上記合計額(A)の10~15% | |
B. サービス料対象外の項目 | ||
6.音響・照明 |
音響照明使用料 | ※追加オプション |
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
7.司会者 |
司会者 | ※追加オプション |
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
8.装花 | 高砂装花(生花) | ※グレードあり |
ゲスト装花(生花)×卓数 | ※グレードあり | |
ブーケ | ※グレードあり | |
ブートニア | ※グレードあり | |
チャペルシルクフラワー | ※グレードあり | |
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
9.クロス・トーション(※未記載) |
※隠れ項目あり | ※グレードあり ※追加オプション |
10.装飾(※未記載) | ※隠れ項目あり | ※グレードあり ※追加オプション |
11.演出 |
フラワーシャワー | ※グレードあり |
バブルシャワー | ※グレードあり | |
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
12.衣装 |
新婦ウェディングドレス (※レンタル 1着目) |
※グレードあり |
新郎タキシード (※レンタル 1着目) |
※グレードあり | |
新婦カラードレス (※レンタル 2着目) |
※グレードあり | |
新郎タキシード (※レンタル 2着目) |
※グレードあり | |
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
13.美容・着付 | 新郎新婦ヘアメイク | |
新郎新婦着付 | ||
新郎新婦お色直し(ヘアチェンジ) | ||
新郎新婦お色直し(着付) | ||
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
14.引出物 |
引出物 | ※グレードあり |
引菓子 | ※グレードあり | |
紙袋 | ※グレードあり | |
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
15.印刷物 |
招待状 | |
席次表 | ||
席札 | ||
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
16.写真 | 写真集 | |
※隠れ項目あり | ※追加オプション | |
17.演出ビデオ(※未記載) | ※隠れ項目あり | ※グレードあり ※追加オプション |
18.記録ビデオ(※未記載) | ※隠れ項目あり | ※グレードあり ※追加オプション |
19.消費税 |
1.会場費
内訳 | チェックポイント |
a.挙式料 | ・「チャペル式」「神前式」「人前式」によって料金が異なる ・牧師/聖歌隊/オルガン演奏など追加費用が発生するかどうか確認 ・装花や演出(フラワーシャワーなど)でほぼ追加費用が発生 |
b.会場使用料(※披露宴会場) | ・ゲストの人数やテーブル数で追加料金が発生する場合あり |
c.親族控室料 | ・新郎新婦の控室はあるか? ・親族控室は両家で2つあるか? ・控え室は会場費に含まれているか?別途料金が発生するのか?要確認 |
d.ゲスト用フィッティングルーム | ・ゲスト用のフィッティングルームはあるか? ・それは会場費に含まれているか?別途料金が発生するのか?要確認 |
e.授乳室 | ・授乳室はあるか? ・それは会場費に含まれているか?別途料金が発生するのか?要確認 |
f.その他施設利用料 | ・ガーデンテラスなどその他施設は利用できるか? |
g.プロデュース/プランニング料 | ・会場費に含まれているケースが多い |
「a.挙式料」とは、式場に併設されているチャペルなどで挙式を行う際にかかる一連の儀式とその施設使用料を合わせたものを指します。最近では、「教会式(チャペル式)」「神前式」「人前式」のいずれにも対応している式場が多く、その費用は、教会式(チャペル式)が高い傾向にあり、神前式 ≫ 人前式の順で安く設定されてる傾向にあります。
教会式の場合、牧師さんの人件費や、聖歌隊、オルガン生演奏(こちらは「演出」の項目に記載の可能性あり)などで後から追加費用がかかると言われる場合がまれにありますので注意が必要です。
また、ホテルウェディングやレストランウェディングとは違い、ゲストハウス型の結婚式専門施設などでは、挙式料は会場使用料に含まれているところもあります。
ですから、「会場使用料」とは別に「挙式料」が見積もりに記載されていたら、挙式会場の施設利用料のみの料金なのか?もしくはその一連の儀式すべてが含まれた料金なのか?他に追加でかかる費用はないか?を確認しておくことをオススメいたします。
ちなみに、チャペルの祭壇やゲストが座る椅子周りの装花や装飾、フラワーシャワーなどの演出に関してはほぼ別料金となっていますので、ここで早速追加費用が発生するものと考えておくことが必要です。(※「装花」「演出」項目に記載)
「b.会場使用料」とは、主に披露宴会場を利用するための施設使用料を指します。式場によって「施設利用料」や「座席料」など言い方が異なる場合があります。
会場使用料は、固定料金がほとんどですが、まれにゲストの人数やテーブル数によって追加料金が発生する場合がありますので注意が必要です。
ここから隠れ項目になりますが、「c.親族控室料」とは、字のごとく親族の控え室を指します。通常結婚式が始まる前にゲストは受付を済ませウェルカムスペースでしばし待機していますが、親族の方は別途控え室が用意されている場合があります。
また、新郎新婦用の控え室もほしいところです。これがないと結婚式が始まる前にゲストと廊下でばったり会ってしまい衣装がネタバレ。。。みたいなことになってしまいます。
充実した施設の場合、ゲストと導線が被らないような工夫がされており、新郎新婦専用の控え室はもちろん、親族用の控え室は両家で2つ用意されていたり、ゲストとは別のトイレもあったりします。
ですから、まずはこのような控え室があるのか?またそれらは会場費に含まれているのか?利用するには別料金が発生するのか?を確認しておくことが重要です。
「d.ゲスト用フィッティングルーム」は、ゲストが着替えたりお化粧直しができる場を指します。遠方から来られた人や、ギリギリまで仕事で駆け付けた人にとって、式場で着替えたりできるスペースがあるととても助かりますよね。また小さなお子様を連れて参加したゲストのための「e.授乳室」など、これらの施設もあるか?別途利用料金が発生するのか?なども確認しておくことをオススメいたします。
「f.その他施設利用料」とは、挙式や披露宴会場とは別のガーデンテラスやプールなどのその他施設を指します。式場を見学した時にきれいな中庭があることを知って、そこで挙式後のフラワーシャワーやバルーンや白鳩を飛ばしたり、ブーケトスや集合写真、ドローン撮影などの演出をしたい!と思っていたら、後ほどそこを利用するのは別料金です。。。みたいなこともあります。
ですから、ガーデンテラスのような挙式・披露宴会場とは別に利用できる施設はあるかどうか?それは会場費に含まれているのかどうか?も事前に確認しておくこともオススメします。
最後に、「g.プロデュース/プランニング料」ついてですが、最近の式場の見積もりではあまり見なくなりましたが、プランナーによる進行や総合プロデュースの対価として、「プロデユース料」や「プランニング料」といった名目で費用に追加されている場合があります。最近では会場費に含まれているケースが多く、もしこの項目が含まれていたら値切り交渉の材料の一つになるかもしれません。
2.料理
内訳 | チェックポイント |
a.料理(大人料理) | ・グレードとメニュー内容は契約前に要確認 ・特に、メニュー数とメイン料理をチェック ・新郎新婦の料理(2名分)を含めるかどうか |
b.子供料理(ハーフコース) | ・年齢制限なくハーフコースにできるか?(高齢者など) ・年齢制限ありの場合、何歳から可能か? |
c.子供料理(ワンプレート) | ・年齢制限なくハーフコースにできるか?(高齢者など) ・年齢制限ありの場合、何歳から可能か? |
d.料理なし(乳幼児・障がい者) | ・料理が食べれないゲストへの対応は? |
e.アレルギー対策 | ・ゲストごとにアレルギーに対応した料理を提供してくれるか?それは別料金かどうか? |
f.その他料理 | ・ウェルカムフード ・アフターパーティ ・ケーキビュフェ etc. コース料理以外の食事を提供したい場合は要確認 |
「a.料理(大人料理)」は、1名あたりの料金×ゲストの人数で決まるので、そのグレードによって見積もり額が大きく変わる項目です。料理は一般的に1万円~3万円の間で、料金(グレード)によってそのコース内容が変わってきます。
仮に、60名のゲストの場合、1万円/人のコースだと、60万円ですが、1.5万円/人のコースだと90万円となり大きく差がでてきます。
初回見積もりでは、総額を安く見せるためにその式場の最も安いコース料金を提示しているケースがほとんどです。最も安いコースは、メニュー数が少なかったり、メイン料理が肉ではなく鳥や鴨料理だったりします。逆に高いコースだと、メニュー数も豊富でステーキにフォアグラが乗っていたりと豪華になってきます。
ゲストをおもてなしするという意味では、できるだけ豪華な料理を提供したいところですが、ご祝儀が3万円の相場に対し、3万円の料理を提供してしまっては他が質素になってしまう可能性がありますので、各コースのメニュー内容をしっかりと把握しておくことが大切です。
さらにブライダルフェアに参加した際に出されたメニューが見積もりのメニューとは限りませんので、そこも勘違いしないようにしてください。
ちなみに、式場側は新郎新婦お2人分の料理もオススメしてきます。つまり、60名ゲストの場合、62名分での見積もりとなります。これも初回見積もりでは含まれていないのに、最終見積もり段階で現れる項目です。「当式場自慢の料理ですので、ぜひお2人もお召し上がりください。」「式中はお召し上がりになれなかったとしても、終わってから控え室にお持ちしますので、後でゆっくりとお召し上がりください。」といったトークで2名分の追加費用を勧めてくるケースがあります。
しかし、式次第にもよりますが、私の経験もふまえて、新郎新婦は料理を食べる余裕はありません!新郎新婦は結婚式が始まる前から終わりまでほぼ分刻みで動いています。高砂にいる間も、主賓挨拶や友人スピーチ・余興の間は食べずに拝見しています。また式後も支度直しや片付け、二次会に向けての準備などに追われます。フルコースをすべて食べた新郎新婦はほとんどいないと思います。
従って、どうしても食べたい!場合は仕方ないですが、新郎新婦2名分の料理を見積もりから外すことで数万円の節約になりますので、お二人の料理は我慢することをオススメいたします。
一般的に、「a.料理(大人料理)」は大人用のメニューを指しますが、小さなお子様でフルコースまでは食べれないといった場合に、「b.子供料理(ハーフコース)」や「c.子供料理(ワンプレート)」が用意されており、通常のフルコースよりも安い料金で提供されています。
ただ、子供料理には年齢制限が設けられているケースがありますので事前に確認しておくことをオススメします。費用を抑えるために、「親族の祖父母はあまり食べれないのでハーフコースで。」と考えていたのに、「ハーフコースは18歳未満のゲストが対象」と言われできない場合もあります。同様に「ワンプレートも小学生未満が対象」といったように制限がある場合があります。
「d.料理なし(乳幼児・障がい者)」は、まだ授乳中の乳幼児や、ゲスト自身が用意した離乳食を食べさせたい幼児、また障がいを持っている方で口から食事ができないゲストなどに対して、「料理なし」という設定ができるかどうかを指します。
これは障がいを持っていて食事ができない親族がいた私の経験でもありますが、私の契約した式場ではそのゲストに対して「料理なし」にしていただき、代わりにそのゲストのテーブルにお気に入りのぬいぐるみを置かせていただきました。その際1名分の料理代も発生しませんし、ぬいぐるみの持込料も発生しませんでした。
稀に、このようなケースでも、成人の場合は1名分の料理代は発生するといった式場もありますので、ここも事前確認が必要です。
また「e.アレルギー対策」は、食物アレルギーがあるゲストに対して、そのゲストごとに特別メニューを提供してくれるサービスを指します。ほとんどの式場では通常料金で対応してくれますが、そのゲストの料理を単に減らされたり、稀に個別で追加料金が発生する場合もあります。
「f.その他料理」とは、結婚式開始前のウェルカムスペースで軽食を提供したり、コース料理だけでは物足りない場合に、ビュッフェ形式でお寿司やケーキを振舞ったりした場合のコース料理以外の料理を指します。
3.ドリンク
内訳 | チェックポイント |
a.フリードリンクA | ・ベーシックなフリードリンクで、カクテルの種類が少なかったりする。 |
b.フリードリンクB | ・お酒の種類が豊富になる |
c.乾杯酒 | ・乾杯の際に出されるシャンパン。これも別料金の式場あり。 |
d.ソフトドリンク | ・未成年の場合、ソフトドリンク専用プランがある場合あり。 |
e.ウェルカムドリンク | ・披露宴開始前のウェルカムスペースでドリンクを提供するかどうかで別途料金が発生する。 |
4.ケーキ・デザート
内訳 | チェックポイント |
ウェディングケーキ | 大きさや使用するフルーツ、デコレーションによって価格はピンキリのため、見積もり額のケーキがどれくらいのものか要確認 |
ケーキビュッフェ |
5.サービス料
内訳 | チェックポイント |
サービス料 | 通常10~15%のサービス料が計上されているため、何%とられているのか要確認 |
6.音響・照明
内訳 | チェックポイント |
音響照明使用料 | |
映像再生 | ・プロジェクター使用料 |
楽曲CD | ・著作権の関係上、結婚式で流す曲のCDを購入する必要あり |
その他、オルガン、ピアノ、ミラーボールなど | ・その他設備を使用する際は別途費用かかる場合あり。 |
7.司会者
内訳 | チェックポイント |
司会者 | ・指名料がかかる場合あり。 ・指名の場合、出張費や延長費がかかる場合あり。 |
指名料・出張費・延長費 |
8.装花
内訳 | チェックポイント |
a.高砂装花(生花) | ・グレードによって料金が違う ・人気の花や季節外の花を指定すると追加料金 |
b.ゲスト装花(生花)×卓数 | ・グレードによって料金が違う ・人気の花や季節外の花を指定すると追加料金 |
c.ブーケ | ・グレードによって料金が違う ・人気の花や季節外の花を指定すると追加料金 ・式場の提携店以外で注文すると持込料がかかる |
d.ブートニア | ・グレードによって料金が違う ・人気の花や季節外の花を指定すると追加料金 ・式場の提携店以外で注文すると持込料がかかる |
e.チャペルシルクフラワー |
・グレードによって料金が違う ・人気の花や季節外の花を指定すると追加料金 |
f.隠れ多数項目あり |
・高砂周りの装花 ・ウェディングケーキ周り ・マイク ・入口扉 ・ウェルカムスペース ・控え室内 ・トイレ ・チャペル内 |
「装花」は、結婚式の3大費用(料理・ドレス・装花)の一つで、しかも初回の見積もりでは詳細が見えてこない最も注意すべき費用とも言えます。その理由は大きく分けると2つあります。
◎原則、生花は外部から持ち込めない決まりがあるため、契約した式場側の提携生花店の言い値で頼むしかできない。
◎装花の箇所が多岐に渡るため、打ち合わせを重ねるたびにどんどんと増えてくる。また、花の種類によっても料金が変わる。
私の場合も、上記のa~e.の項目が初回見積もりに入っていたので安心していましたが、まずこの基本プランの装花の小さいことといったら・・・ゲストテーブルの真ん中にちょこんと存在するような大きさでした。
当然それでは物足りたいので、もっと豪華に、色んな色を入れて・・・など頼んでいくことになりました。高砂周りの装花も同じで、とてもじゃないけど基本プランだけではさみしすぎると感じ追加費用を支払うことになりました。
それ以外にも、花を飾る場所は多岐に渡ります。それらすべて打ち合わせを重ねる中で知ったことであり、あまりにも追加追加…となって気持ちが滅入ってしまったのを覚えています。
「披露宴会場の扉の取っ手はいかがなさいますか?」「トイレの洗面台はどうされますか?」「ゲストがスピーチなどで使用する際のマイクは?」「ウェディングケーキの台座の周りは?」「ウェルカムスペースは?」
装花の場所の多さに驚いたのはもちろんですが、花のボリュームや種類によっても料金が違いますし、何よりその事を初回見積もりでは一切伝えてもらっていなかったことでした。
9.クロス・トーション
内訳 | チェックポイント |
a.ゲストテーブルクロス × 卓数 | |
b.ゲストトーション × 席数 | |
c.高砂クロス | |
d.高砂ドレープ | |
e.カーテン | |
f.ウェルカムスペーステーブル台 |
こちらもたくさんのオプションがあることに驚かれると思います。私の場合もこの項目は初回見積もりには記載すらなかったので、テーブルクロスやトーションは当然提供してもらえるものと思っていました。
しかしいざ打ち合わせを進めていくと、「テーブルクロスとトーションの基本プランに含まれいるのは”白”のみとなります。」と言われました。え?!テーブルクロスは白色のみが無料で、カラーを選択した時点で追加料金が発生?!
ということで、テーブルクロスとトーションのカタログを見ると、たくさんのカラーがあり、豪華な上質な生地を使ったものなど、価格もピンキリ!やはり披露宴会場の雰囲気はテーブルクロスの色で大きく変わるので、追加費用を支払うことになりました。
テーブルクロスはゲストの卓数分料金がかかり、テーブルが1つ増えるたびに追加費用が発生します。トーションは席数分かかります。
また、「新郎新婦が座る高砂」のテーブルクロスも当然別料金です。さらにテーブルクロスの側面を扇のように豪華に装飾する「ドレープ」も枚数追加で別料金です。式場によっては、高砂とウェディングケーキのテーブルを別と考えて、それぞれでテーブルクロス料金をとるところまである始末。
その他、ゲストハウス型の式場の場合は、会場の窓につけられているカーテンのカラーチェンジや、ウェルカムスペースに置かれたテーブルのクロスのカラーチェンジで別途料金がかかる場合もあります。
10.装飾
内訳 | チェックポイント |
装花以外の装飾 | ・電飾 ・造花 |
11.演出
内訳 | チェックポイント |
隠れ項目 |
12.衣装
内訳 | チェックポイント |
隠れ項目 |
13.美容・着付
内訳 | チェックポイント |
a.新郎新婦ヘアメイク | ・新郎新婦両方込みの料金かどうか |
b.新郎新婦着付 | ・新郎新婦両方込みの料金かどうか |
c.新郎新婦お色直し(ヘアチェンジ) | ・新郎新婦両方込みの料金かどうか ・お色直しの回数分ついているか |
d.新郎新婦お色直し(着付) | ・新郎新婦両方込みの料金かどうか ・お色直しの回数分ついているか |
e.親族又はゲスト着付 | |
f.ヘアメイク指名料 | |
g.メイク道具持込料 |
通常、着付やヘアメイクにも別途料金が発生します。まずは、新郎新婦共に着付とヘアメイクの項目があるか確認しましょう。次に、結婚式開始前の着付とヘアメイク、お色直しの時の着付とヘアメイク、お色直しが複数回あるならその回数分の料金も含まれているか確認が必要です。
見積もりに着付とヘアメイク項目があったので安心していたら、お色直しは別料金だった・・・といったことになります。
また、両親が着物で出席する場合など着付が必要になる場合は、そちらも別途料金になりますので事前に料金を知っておく必要があるでしょう。
14.引出物
内訳 | チェックポイント |
引出物 | ・カタログギフトが主流。 ・グレードにより料金が全く違うので事前確認が必要 |
引菓子 | |
しきたり品 | |
プチギフト |
「引出物」と「引菓子」に関しては、初回見積もりにも記載されていることが多いですが、こちらもグレードによって大きく総額が変わってくる項目となります。
もっとも安い物で3千円相当、高い物だと1万円相当のものまであります。また「引出物は世帯に一つで良い」とされていますので、1人で参加してくれたゲスト用、夫婦で参加してくれたゲスト用、家族用、親族用、上司用など、ゲストによって引出物のグレードを分けるケースが主流となっています。
また「引出物の数は奇数が良い」という慣習もあり、初回見積もりには「引出物と引菓子」の2種類しか載っていないですが、「しきたり品(縁起物)」を1品加えて3つにする場合がありますので、こちらも追加費用が発生することを想定しておく必要があります。
また、披露宴が終了し、新郎新婦と両家の両親が、ゲストの退場を出口でお迎えし、その際に「プチギフト」といった縁起物を手渡ししているシーンはご存知かと思います。
こちらもほとんどの結婚式で行われてる演出の一つですが、初回見積もりに記載されていることはあまりないので注意が必要です。
15.印刷物
内訳 | チェックポイント |
招待状 | ・グレードによって料金が違うので要確認 ・案内図を入れると追加料金が発生する場合あり |
筆耕代 | ・宛名を代筆してくれるサービス |
席次表 | ・グレードによって料金が違うので要確認 |
席札 | ・グレードによって料金が違うので要確認 |
テーブルナンバー | ・式場側で用意がない場合は自作する必要あり |
芳名帳 | ・式場側で用意がない場合は自作する必要あり |
ウェルカムボード | ・式場側で用意がない場合は自作する必要あり |
持ち込み料 | ・式場側で提供されているペーパーアイテムを使用しない場合、別途「持込料」が発生する場合あり |
「招待状」「席次表」「席札」などは、まとめて「ペーパーアイテム」とも言いますが、その紙質やデザインの豪華なものなど様々な種類があり、そのグレードによって1通あたりの料金が違います。
もし「式場側で提供されているペーパーアイテムのデザインが気に入らない、または高い」と思った時に、「PIARY(ピアリー)」のような結婚式のペーパーアイテムを割安で提供しているサービスもあります。
しかし、外部で作ったペーパーアイテムを式場に持ち込むと、通常「持込料」が発生します。
また「筆耕代」とは、招待状の宛名書きを字のうまいプロが代筆してくれるというサービスで、こちらも初回見積もりにはほとんど出てこない項目です。
その他、ゲストが席次表を見ながら自身の席が分かり易いように目印として円卓に置く「テーブルナンバー」、ゲストが受付の際に記帳する「芳名帳」、式場の入り口や受付付近にある案内板としての「ウェルカムボード」など、ほとんどの結婚式で使用されているアイテムなので、当然のごとく式場側で用意してくれてると思いきや、こちらも追加料金が発生する、もしくは自分たちで用意しないといけないものになります。
16.写真
内訳 | チェックポイント |
写真集×冊数 | ・データでもらえるか確認 ・アルバムにグレードあり ・冊数の確認 |
カメラマン指名料 | ・指名料は発生するかどうか? |
カメラマン出張費 | ・出張費も発生するかどうか? |
カメラマン延長費 | ・基本撮影時間を事前に確認 |
「写真」は、通常式場側と専属契約したカメラマンが撮影した写真を写真集にしてもらえるサービスです。
A.写真集 1冊 100枚
B.写真集 1冊 300枚
C.写真集 1冊 100枚 + データ300枚
D.写真集 1冊 300枚 + データ500枚
といったように、写真集だけをもらえるプランと写真集とデータファイルの両方をもえらるプランなどで料金が違います。初回見積もりでは、最も安いプランが設定されていることが多いので、後ほど元データを使って自分たちでアルバムを作る予定がある場合などは、ここのオプション項目も事前に確認しておく必要があります。
また、カメラマンを指名した場合は「指名料」、そのカメラマンが遠方から来る場合は「出張費」、式場に到着したところから撮影してほしい場合は「延長費」が発生します。
17.演出ビデオ
内訳 | チェックポイント |
演出ビデオ | ・DVDよりブルーレイがオススメ ・パッケージにグレードあり ・枚数の確認 |
カメラマン指名料 | ・指名料は発生するかどうか? |
カメラマン出張費 | ・出張費も発生するかどうか? |
カメラマン延長費 | ・基本撮影時間を事前に確認 |
「演出ビデオ」とは、最近流行りの演出の一つで、披露宴の終盤に今日まさにさっきまで行われていた自分たちの結婚式の様子をゲストの喜ぶシーンなども交えながら、新郎新婦の好きな曲に合わせてダイジェスト方式で流す動画のことで、「エンディングムービー」などと言います。1曲の中で完結するように編集するので、3~5分程度の短めの動画になります。
こちらの項目は演出の一つということで、初回見積もりには記載すらない場合があります。ですが、ほとんどのカップルが結婚式の記念にということで依頼している項目です。しかもその費用は10~25万円ほどかかりますので、こちらも初回見積もりの段階で考慮しておくべき項目ではないでしょうか。
撮影した動画は編集された状態で、結婚式当日のうちにDVDまたはブルーレイディスクの形で通常1枚もらえます。動画の元データや動画ファイルとしてもらえることはほとんどありません。
従って、自分たち用1枚と両家の両親用に2枚の計3枚ほしい場合は、追加費用が発生します。費用を抑えるために、1枚だけにして自分でコピーしよう… とお考えの場合は、少なくともブルーレイにすることをオススメします。これは技術的なお話ですが、DVDに録画された動画をパソコンにコピーすることは物理的には可能ですが、コピーされた動画を再生もしくは他のDVDに焼いた場合、かなり画質が落ちます。DVD自体がひと昔前のフォーマットで、すでにかなり圧縮されている状態だからです。つまりDVDでは、最近よく聞く4Kや8Kといったきれいな画質ではまず観れません。コピーされたものはさらに汚くなります。
また、式場側と提携している複数のカメラマンから特定のカメラマンを指名することができ、その場合は指名料が発生します。もし指名しなければ、もしかするとプロのカメラマンではない式場スタッフの誰かが撮影?というちょっと不安な選択に迫られることになります。
さらに、他のカップルの結婚式を撮影した各カメラマンごとの動画を参考にしながら、気に入ったカメラマンが遠方に所属だった場合(例えば関西での結婚式だが、そのカメラマンの所属は関東だった場合)、「出張費」が発生します。
「延長費」は、隠れ項目の代表みたいな項目で、けっこうな割合で最終見積もり段階でほぼ追加料金を払っているカップルがいます。理由は、基本の撮影時間が2時間までという謎な指定をされている場合があるからです。
通常式場の予約をした場合、前後の他のカップルの利用もあるので、2~3時間その会場をおさえることになります。しかしせっかく結婚式の記録を残すなら、「新郎新婦が式場にたくさんの荷物をかかえてやってくるところから撮りたい」「ヘアメイクのシーンなどオフショットやバックヤードのシーンも撮影したい」「ゲスト全員のコメントがほしい」など、2~3時間では収まらない場合があります。
こういった場合に発生するのが「延長費」です。いわゆるカメラマンの撮影にかかる拘束時間、つまり人件費ですね。「え?!そういうのも込みで基本料金で撮影してくれないの?」と思うかもしれませんが、こういうところでも式場側は追加費用を請求してきます。
18.記録ビデオ
内訳 | チェックポイント |
記録ビデオ |
・DVDよりブルーレイがオススメ ・パッケージにグレードあり ・枚数の確認 |
カメラマン指名料 | ・指名料は発生するかどうか? |
カメラマン出張費 | ・出張費も発生するかどうか? |
カメラマン延長費 | ・基本撮影時間を事前に確認 |
「記録ビデオ」とは、結婚式の始まりから終わりまでを動画で撮影し、新郎新婦のお色直し中のシーンや、両親からの言葉をコメント撮りしたり、ゲストからの一言なども収録したドキュメントタッチの記録映像のことです。結婚式のほぼすべてのシーンをほぼ編集なしでそのままで録画しますので、約2~3時間ほどのかなり長い動画になります。
こちらの項目も初回見積もりには記載すらない場合があります。ですが、ほとんどのカップルが結婚式の記念にということで依頼している項目です。しかもその費用は10~20万円ほどかかりますので、こちらも初回見積もりの段階で考慮しておくべき項目ではないでしょうか。
撮影した動画は編集された状態で、後日DVDまたはブルーレイディスクの形で通常1枚もらえます。動画の元データや動画ファイルとしてもらえることはほとんどありません。
従って、「演出ビデオ」と同じく、こちらも複数枚ほしい場合は追加費用が発生します。さらに、カメラマンを指名した場合は「指名料」、そのカメラマンが遠方から来る場合は「出張費」、式場に到着したところから撮影してほしい場合は「延長費」が発生します。
19.消費税
内訳 | チェックポイント |
消費税 | ・すべての項目の合計額の10% ・常に税込価格を意識して見積もりを立てる |
消費税はすべての項目に対してかかります。まれに税抜き価格を目立たせた見積もりがありますので、予算を立てる時は、常に税込価格を意識して考えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「結婚式場の初回と最終見積もりで大きな差がでる3つの原因|【第2回】見落としがちな費用編」と題して、「原因2.初回見積もり見落としがちな項目や、追加・グレードアップ費用を考慮してなかったこと」についてお話いたしました。
初回に提示される見積もりがいかに大雑把で最低限のグレードで安く提示されているかおわかりいただけたかと思います。さらに、初回見積もりには記載すらされていない項目がたくさんあることにも驚かれると思います。
このような見積もりで安易に契約してしまうと、最終見積もりと大きな差が出ることは当然とも言えることなのですが、式場側はそこまで詳しくは教えてくれません。
「結婚式」とは、結婚したお二人がおそらく最初に購入する大きなお買い物ではないでしょうか? もしかしたら、今までの人生で最も高い支払いになるという人もいると思います。 にもかかわらず、軽い気持ちのデート感覚で参加したブライダルフェ[…]
「結婚式」とは、結婚したお二人がおそらく最初に購入する大きなお買い物。 にもかかわらず、軽い気持ちのデート感覚で参加したブライダルフェアでいきなり見積もりを提示され、その場で契約を迫られて戸惑ってしまった。 また、よくわからない[…]