Adobe Premiere Pro CC(ver.14.0)の使い方を後で忘れないように自分用に記録した覚書です。初めてPremiere Proを使って動画を編集してみたい!といった方の参考になれば幸いです。
撮影した動画に無関係な人が映っていた場合や、身内の顔にモザイクをかけたい時ってあるかと思います。
そんな時、その人の顔にモザイク画像を重ねて1フレームずつ合わせていくのは大変。Premiere Proにはモザイクをかけた部分を自動で認識して追従してキーフレームを自動生成してくれる便利な機能がある。
1.モザイクを適用する
【タイムライン】パネルにあるエフェクトを適用したいクリップを選択してから、【エフェクト】パネル(Shift + 7キー)の【ビデオエフェクト】⇒【スタイライズ】⇒【モザイク】を選択してダブルクリックする。

すると、【エフェクトコントロール】パネル(Shift + 5キー)に【モザイク】が適用される。その項目の中の【水平ブロック】と【垂直ブロック】をそれぞれ【40】くらいに設定する。(※数値が大きいほどモザイクの目が細かくなる。)

また、「シャープカラー」にチェックを入れると、モザイクの各タイルのカラーが四角形の中央のカラーとなりより強調されたモザイクになる。(※チェックを入れなかった場合の各タイルのカラーは元のクリップの四角形に入る部分を平均したカラーになる。)
よくあるモザイクにしたければ、「シャープカラー」にチェックはナシで良いと思う。
2.モザイクを作成する
次に、【エフェクトコントロール】パネルの【モザイク】の一番上にある【円アイコン】【長方形アイコン】【ペンアイコン】のいずれかをクリックすると、【プログラム】モニターパネルに【マスク】が表示される。

ちなみに、【マスクの拡張】の【反転】にチェックを入れると、【マスク】以外の箇所にモザイクが反映される。場所が特定されないように人物以外の周りの景色の方にモザイクをかけたりする場合。
作成したモザイク(※ここでは円アイコン)をマウスでドラッグしてサイズを変えたり移動させたりして、モザイクをかけたい人物の顔に合わせる。
3.映像に合わせて動く(追従する)モザイクを作成する
このままでは、モザイクをかけた人が動くとモザイクが外れてしまうので、マスクツールを使ってモザイクを追従させる。
モザイクが選択されている状態で、【マスクパス】の横にある【再生】ボタンをクリックすると、トラッキングが開始される。(【トラッキング】ダイアログボックスが起動する。)
トラッキングが終了すると、モザイクのキーフレームが自動で作成される。

トラッキングの追従が背景や障害物によって正しく機能していない場合は、手動で1フレーム単位でマスクを動かして調整していく。
また、モザイクがいらない箇所も表示されている場合は、そのタイムラインのマスクを手動で枠外に移動させ、再度【再生】ボタンをクリックすると、再度トラッキングされて修正される。
さらに別の人の顔のモザイクを追加したい場合は、【円アイコン】【長方形アイコン】【ペンアイコン】をクリックすると追加される。
4.完成(書き出し)
【シーケンス】⇒【インからアウトをレンダリング】して確認したら、書き出して完成。
完成した動画がこちら。計4人の動く人の顔にモザイクをかけてみました。